ホーム > 電技だより > 第41号 豆田町の無電柱化事業

第40号 2009年/5月号

豆田町の無電柱化事業

 近年、電線類地中化が国土交通省を中心に推進されておりますが、当社で行った日田市豆田町の電線共同溝事業について、ご紹介致します。

豆田町 地中化範囲地図

 大分県日田市豆田町は江戸時代初期から天領(幕府の直轄地)となり、九州の経済、文化の中心として栄えました。碁盤目状の町並みには旧家や資料館が建ち並び、近世後期の町人・商人町の面影を色濃く残す貴重な地区です。このため、平成16年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
 当業務は、そのような歴史的町並み 豆田町に乱立している電柱の無電柱化事業として日田市様より進められました。
 地中化対象路線は市道上町通り線(地中化延長385m・道路幅員6mの歩道が無い道路)です。そのような道路にもかかわらず、観光バス等の通行車両が非常に多く、毎年多くの観光客が訪れる場所でもあります。
 この上町通りと併走して御幸通りがあります。この通りは平成12年に無電柱化事業が終了しており、今回の上町通り線が完成すると、無電柱化推進計画における面的整備が実現される事となります。
 上町通り線の道路下には既に上水管、下水管、NTT管が埋設されていたため、マンホールを設置する場所が無く、マンホールの設置位置をどこにするのか、また歩道が無い道路でもあるため、変圧器や開閉器を設置する場所も無く、(通常は歩道内設置)それらの機器をどこに設置するか、等が検討の課題となりました。
 マンホール設置については埋設管の切回しを提案し、地上機器の設置場所は地元住民と市役所様、九州電力様と協議を行い決定しました。
 また、観光客や沿道住民の方々に極力工事による影響がないよう施工短縮を提案しました。具体的には(1)構造物のプレキャスト化 (2)仮設工法の工夫(簡易仮設の採用など) (3)短期間の車両通行止めによる集中工事です。これらの工夫により無事施工を完了することが出来ました。

上町通り線の施工前、施工後の写真

 そして、平成21年2月11日に完成記念式典が開かれ、私も現地を訪れてみました。完成の姿は想像以上で、とてもすばらしく綺麗な町へ生まれ変わっており、感動しました。同時に、私自身この業務に携われたことをとても嬉しく思いました。
 春にはお雛祭り、夏には祇園祭り、秋には天領祭りが開催されとても賑わいのある町です。今回の整備により当時の風景に少し近づいたかもしれません。一度遊びに行かれてはどうでしょうか。

(地中技術部 蝶主任)

ページトップ