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第36号 2007年/9月号

電気設備診断の新兵器登場?

 今回、ご紹介する機械は、イスラエルで開発され、日本に数台しかないコロナ検知カメラ「DayCro Superb」(Ofil社製)です。

 電気設備が老朽化したり損傷を受けたりすると、稀にコロナ放電が発生する場合があります。それは寿命を超えて改修時期になっているケースも考えられます。「DayCro Superb」は、そのコロナ放電の発生源を特定するツールとして、期待できるのではないかと考えています。

DayCro Superbの写真 コロナ放電は、紫外線の波長光が含まれていることが知られています。この装置の原理は、紫外線(UV)用レンズと可視光線用レンズの2つのチャンネルで映し出された像を重ね合わせ、コロナ放電等の部位と周辺環境を同時に明示するとともにカラー動画として記録できる優れものです。

従来、コロナ放電の探査は、夜間に長時間露光して撮影する方法や、人間の耳と超音波(40kHz)を使った音源探査機を使う方法などでしたが、この装置を使えば、日中に調査できるので、調査者に負担が軽く視界も良好、問題箇所を特定するのに優れています。適用範囲は、一般、鉄道、変電、送配電等の電気設備が考えられます。

装置を操作する筆者の写真 先日、試験現場で使用してみましたが、カメラとしてはやや大きいものの、操作方法等は難しいとは感じませんでした。1分間当りの放電回数もリアルで画面に表示されるので、放電発生頻度の目安にもなります。

 この「DayCro Superb」は、今後、設備診断のツールとしての適用方法を広げるために、試行錯誤することもあると考えられますが、試験的に利用しながら、有効活用できる方法を検討していきます。

(環境調査部 野口課長)

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