ホーム > 電技だより > 第36号 橘通老松線電線共同溝設計業務について

第36号 2007年/9月号

橘通老松線電線共同溝設計業務について

 宮崎市の宮崎駅前商店街を対象とした標記業務を紹介します。 当該箇所は昭和五十五年設置の古いアーケード商店街で、
1.老朽化したアーケード撤去
2.コミュニティ道路等による道路の整備
3.電線類の地中化

を3本の柱とし、都市景観に優れ、安全で快適な生活空間を創造することにより、商店街の活性化を目指す計画が進められています。当社はこの計画に際し、景観整備も含めた道路設計及び電線共同溝設計を行いました。

 今回の事業は、地元からの要望でスタートしたものであるため、発注元である市役所も積極的に地元の意見を取り入れようという姿勢が強く、地元商店街との協議に度々参加する事になりました。しかし意見が多様化し、なかなか決定には至らないといった事がほとんどでした。

 道路整備方針として、歩車道を物理的に分離させた「コミュニティ道路」として計画し、商業地区としての地域性から、主に歩行者の安全性を確保するものとしました。設計では景観整備の観点から舗装に対する地元商店街の要望が強く、その材料や色彩等、舗装材の決定は難航しました。また植栽やモニュメントについても未だ検討が進められている状況です。他に歩車道の高低差をなるべく小さくするように、よりフラットなものを採用するなど(宮崎市の定める交通バリアフリー重点区域)歩行者を優先した形としました。

 電線共同溝設計では、路上の支障物件となる地上機器の設置位置が争点となりました。クランク型の道路線形にも影響するため、各店舗間における相互調整も頻繁に行い、設置位置の決定にかなりの時間を要しました。

状況写真とイメージパース 景観設計としては、整備後のイメージパース並びに模型を作成しました。

 イメージパースについては舗装材や他の道路付属物等、様々な要素が未決定のなかでの作業が求められたため、幾つもの案を作成することになりました。また、模型の作製については、初めての試みであったために、試行錯誤をしながらではありましたが、納得して頂けるものを作る事ができました。

 これからの地中化事業は、今回のような地元主導型へと移行していくものと思われます。今後は、コンサルタントとして様々な提案や柔軟な対応が必要になるものと思います。

(地中技術部 阿部)

ページトップ