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第34号 2007年/1月号

コロナ放電音判別方法及びその装置の研究について

 コロナ放電は、電気設備から発生する電気的な放電現象のことですが、稀に放電音を生じることがあります。当社は、このコロナ放電音を判別する方法、およびその装置について、電力・大学と共に研究を行なっています。
 通常、ターゲットとする音が外の音(バックノイズ)よりも卓越している場合は、その音圧レベルを測定すればいいわけですが、一般社会や自然界に存在する様々な音は、ターゲットとする音の周波数成分の音と混在する場合が殆どです。このため,周波数のバンドパスフィルターをかけて除外しても,ターゲットの音のみを測定するのは困難でした。そこで、コロナ放電音だけを抽出して判別する手法及びその装置の開発を手掛けました。

コロナ放電音解析イメージ

コロナ放電音解析イメージ

 これは、コロナ放電音をFFT解析(Fast Fourier Transform)し、放電音周波数成分である1〜3KHzを抽出、ウェーブレット変換と呼ばれる手法でノイズを除去して、パルス的に発生する信号のみをカウントします。
  次に、商用電源周波数の2倍の周期毎にカウント数を分解して偏りの大きさから放電音の発生標準偏差によりその偏りを求めます。この手法であれば、外部ノイズがある場合でも、コロナ放電音のみを抽出できることから、コロナ放電音のサウンドレベル測定等に活用することが考えられます。(特許出願中)

自動測定装置概要図

自動測定装置概要図

 この手法と装置は、現在、基礎研究の段階ですので、製品の実現化に向けて,努力していきたいと考えています。

(環境調査部 野口課長)

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